CITY POPの名盤コンピレーション『THE BEST OF J-AOR MELLOW』 再び片寄明人の選曲でアナログ盤リリース

約20年前の2004年に発売された超名盤コンピレーション・アルバム『THE BEST OF J-AOR MELLOW』。GREAT3の片寄明人氏の監修/選曲による収録内容は現代のCITY POPブームを予言するかの様な名曲揃いであり、マニアのみならず多くの音楽ファンを魅了し、永井博氏によるジャケット・イラストと相まって今日のCITY POPコンピレーションの先駆けとなった。

この2枚組CDは当時に入手できなかったファンからの熱い要望に応えて3月に再発売されているが、さらに『THE BEST OF J-AOR MELLOW』からの7曲と新たな楽曲を加え8曲収録のアナログ盤として、2023年最新リマスタリングを施し8月にリリースされることとなった。

今回のアナログ盤で新たに収録されるのはマーティ・バリン「There's No Shoulder 一人のままで」。1960年代サイケデリック・ロックの大御所、ジェファーソン・エアプレインのオリジナル・メンバーで、ロックの殿堂入りを果たしグラミー功労賞生涯業績賞の受賞者でもあるマーティ・バリンは、オフコースファンとしても有名で、「There's No Shoulder 一人のままで」の作曲はオフコースの松尾一彦である。ちなみにマーティ・バリンは後にオフコースの「さよなら」(KBC BAND名義)と「YES-YES-YES」(Jefferson Starship名義)もカバーしている。「There's No Shoulder 一人のままで」は1983年に井上鑑のプロデュース&アレンジで日本でレコーディングされた。参加ミュージシャンは井上鑑を筆頭に今剛・岡沢茂・山木秀夫・浜口茂外也・ペッカー橋田・土岐英史・吉川忠英など当時のJ-POPシーンにおける凄腕プレイヤーぞろい。当時、同じく井上鑑プロデュースで稲垣潤一もこの曲をサード・アルバム『J.I.』に収録している(作詞は湯川れい子)。

新たに加わったマーティ・バリンの楽曲を含めて、珠玉のメロウな名曲をアナログ盤が奏でるサウンドで堪能して欲しい。

【片寄明人コメント】
2004年、このアルバムのオリジナルである2枚組CDを、よく海外のミュージシャン仲間に贈った。その音を気に入ったひとりに「日本ではこういうサウンドをなんて呼んでいるの?」と聞かれた僕は、ちょっとだけ悩んで「シティ・ポップかな…」と答えた。それを聞いた瞬間「City Pop…Wow…!」と眩しそうに目を細め、彼が見せた夢心地のような表情が忘れられない。メロウなAORサウンドと日本人らしいウェットなメロディの邂逅。時代や国籍を問わず、この音が多くの人の心に届くのなら嬉しい。

◆商品概要
ヴァリアス・アーティスト 『THE BEST OF J-AOR MELLOW Selected』
2023年8月9日(水)発売
品番:UPJY-9318 
価格:4,180円(税込)
仕様:12インチ・アナログ ※ 33 1/3rpm.
収録内容 ※2023年最新リマスタリング
A-1. 寺尾聰「Shadow City」
A-2. 安部恭弘「Still I Love you」
A-3. 濱田金吾「夜風のインフォメーション」
A-4. 具島直子「Candy」
B-1. 片寄明人「MADONNA 49」
B-2. Logic System「Be Yourself」
B-3. マーティ・バリン「There's No Shoulder 一人のままで」
B-4. 桐ヶ谷仁「テールライト」

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