みずほ、米M&A助言のグリーンヒルを5.5億ドルで買収へ

みずほ銀行本店(東京・大手町)

[22日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループ(FG) は22日、米のM&A(合併・買収)助言会社グリーンヒルを5億5000万ドルで買収すると発表した。1株当たり15ドルを現金で支払う。

1株当たりの買収価格は、19日の終値に121%上乗せした水準。高金利環境がM&A活動の阻害要因となる中、株価は19日までの1年間で約40%値下がりしていた。

買収の発表を受け、グリーンヒル株価は22日の取引開始早々に2倍以上の14.68ドルに上昇し、ほぼ同じ水準で引けた。

みずほは2015年に英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の北米法人向け貸出債権を買い取って以降、北米の債券引き受けの強化を図ってきたが、M&A助言と株式引き受けの両業務の成長加速が課題となっていた。

同社は昨年、プライベートエクイティ(PE)ファンドと投資家の仲介を手掛ける米キャップストーン・パートナーズを買収した。

競合する三井住友フィナンシャルグループは4月に米投資銀行ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループの保有比率を4.5%から最大15%まで引き上げると発表しており、日本の大手行の間で米国に足場を拡大する動きが広がっている。

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