韓国・PSI海上阻止訓練に旭日旗掲揚で参加へ

 浜田靖一防衛大臣は26日の記者会見で、記者団の質問に答え「5月31日に韓国で実施されるPSI海上阻止訓練(韓国済州島沖で行われる多国籍訓練)に参加する際、海上自衛隊の護衛艦は国内法令等に則って自衛艦旗を掲揚する」と答えた。

 軍艦は国籍を示す旗を掲揚しなければならないが、自衛隊は自衛隊法に基づき自衛艦旗(旭日旗)を艦船に掲揚している。旭日旗は太陽を意匠化しているが、この旗を巡っては明治維新以降『軍旗』としても使用されたことから、韓国では侵略のイメージがあり、韓国の文在寅(ムンジェイン)前政権は旭日旗を問題にしていた。2018年の韓国主催の国際観艦式では掲揚を控えるよう求められ海上自衛隊は参加を見送った経緯がある。

 今回、自衛艦旗を掲揚して参加することに韓国政府が理解を示している背景には悪化していた日韓関係がさきの日韓首脳会談以降、関係改善への動きを加速していることを示しているものといえよう。(編集担当:森高龍二)

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