海なし県・栃木で約1100万年前の「ムカシフジツボの化石」を発見 6月18日まで栃木県立博物館で展示中

 海の無い栃木県で初めて見つかった約1100万年前の「ムカシフジツボの化石」が、栃木県立博物館で展示されています。

 県立博物館に展示されているのは、直径9.5センチ、高さは6.7センチ、これまで県内で発見されたフジツボの化石では最大の大きさです。

 今から1千100万年前、トートニアン期のこの化石は、元県立博物館職員で宇都宮市に住む坂井広人さんが、2007年に那珂川町の那珂川の川底で発見したものです。

 これまでにも、同じ地層から冷たい海に棲む貝やセイウチなどの化石が発見されていて、現在の関東地方が1100万年前には深海の底だったことが分かっています。

 また、この時代のムカシフジツボの化石が関東地方で見つかるのは非常に珍しく、今後の研究のための重要な標本や資料にもなるということです。

 このほか、エビやカニなどの身近な甲殻類についても展示されている企画展「甲殻類ワールド」は6月18日までです。

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