マンチェスター・シティからバイエルンに期限付き移籍しているポルトガル代表DFジョアン・カンセロ。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えたところによると、来シーズンはこの両クラブではなく、別のクラブでプレーする可能性が高いという。
カンセロはもともとマンチェスター・シティの戦術の中核を担う選手だった。サイドバックでありながらボランチのポジションでビルドアップにも従事し、状況に応じてトップ下や前線にも顔を出すカンセロのスタイルは“カンセロ・ロール”と呼ばれ、一世を風靡した。
しかし、いつしかジョゼップ・グアルディオラ監督から重用されなくなり、今年1月にはバイエルンに期限付き移籍。ドイツの地では現時点でリーグ戦14試合に出場するなど、公式戦20試合でプレーしている。
カンセロとマンチェスター・シティの契約はあと4年残っており、契約解除金は6300万ポンド(約109億4000万円)に設定されている。また、バイエルンとの契約には6200万ポンド(約107億6600万円)での買い取りオプションが付けられているそうだが、バイエルン側にこの権利を行使する意思はなく、今シーズン終了後にはマンチェスター・シティに返還される可能性が高い。
とは言えマンチェスター・シティで再びプレーする可能性も低く、今夏には完全移籍で他のクラブに新天地を求めることが濃厚。その際、マンチェスター・シティは契約解除金を3400万ポンド(約59億400万円)へと大幅に値下げし、移籍しやすい環境にするという。
移籍先の有力候補として、『デイリーメール』電子版はバルセロナを挙げている。バルセロナはセンターバックが本職のジュール・クンデが右サイドバックを務めているが、本人はこの起用法に不満を募らせており、今シーズン限りで退団する可能性がある。
いずれにしてもバルセロナとしては専任の右サイドバックを確保する必要があり、カンセロやビジャレアルに所属するアルゼンチン代表DFフアン・フォイスなどがリストアップされているという。