中世の三浦半島を支配した三浦一族をしのぶ46回目の「道寸祭り」が28日、神奈川県三浦市三崎町小網代の荒井浜海岸で開催された。流鏑馬(やぶさめ)、犬追物と並ぶ三大古弓馬術の「笠懸(かさがけ)」が披露され、疾走する馬上から放たれた矢が的に命中すると約3千人(主催者発表)の来場者から盛んな拍手が送られた。
大日本弓馬会(鎌倉市)に所属する男女8人が射手を務め、馬に乗って弓形の砂浜往復約280メートルを疾走。バランスを取りながら、50センチ四方の的2枚は真横から、30センチ四方の的は斜め上から弓を引いた。「パン」という響きとともに、矢が的の板に命中して割れるたびに拍手が沸いた。
命中して割れた的の板は頒布され、「縁起がいい」と希望する人の列ができていた。
市や地元観光協会などでつくる実行委員会が主催し、神奈川新聞社など後援。供養祭の後、関東で唯一の笠懸が披露されている。