飛べ!大空高く遠くまで 「奈良に遊びに来てください」児童らメッセージ付き風船500個 奈良県天理市の柳本小学校創立150周年で

メッセージカードを付けた風船が浮かんだ運動場=27日、天理市柳本町の柳本小学校

 奈良県天理市柳本町の市立柳本小学校(杉田美恵校長、229人)で27日、児童らが創立150周年のメッセージカードを付けた風船約500個を大空に飛ばした。メッセージカードには「みんなが主役! 未来へ輝け! やなぎっ子」の文字と児童一人一人の思いが書かれている。

 同小は2024年2月8日に創立150周年を迎える。本年度は地域と一緒に各種の記念行事を実施しており、この日は運動会の開会式で風船飛ばしを企画、保護者も参加した。

 メッセージカードは縦10センチ、横5センチ。表面に校名と校章、イメージキャラクターのほか、投票で選ばれた「みんなが主役! 未来へ輝け! やなぎっ子」のキャッチコピーが入っている。裏面には児童らが地元のPRや「奈良に遊びに来てください」などのメッセージを書いた。メッセージカードのデザインは5、6年の児童による子供実行委員会が考えた。

 実行委員会のメンバーで6年の波多野智剛さん(11)は「メッセージカードを手にした人が笑顔になるようなデザインを考えた。風船は遠くまで飛んでほしい。沖縄まで飛んで返事があるとうれしいな」と大空を見上げた。

 コロナ禍で地域住民と交流の機会がなかったことから、同校は150周年を機に交流を深めようと、記念行事を協力して実施。今月16日には児童と地域住民が人文字に挑戦し、色画用紙を手に、校章のサクラと「柳小」の文字を運動場に描いた。11月18日の記念式典では、風船に付けたメッセージカードへの返信を紹介するという。秋祭りをイメージした出店や近くの黒塚古墳周辺でスカイランタンを上げることも計画している。

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