相撲発祥の地・奈良県桜井市で「大相撲桜井場所」 10月20日、横綱照ノ富士関ら力士100人参加

大相撲桜井場所の開催を発表した千田川親方(左から2人目)ら=29日、桜井市粟殿の市役所

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年3月の開催が延期となっていた大相撲の地方巡業「大相撲桜井場所」が、10月20日に奈良県桜井市三輪の市芝運動公園総合体育館で開かれる。同実行委員会が29日、同市役所で概要を発表した。日本書紀の記述から、日本初の天覧相撲が行われた相撲発祥の地とされる同市での開催は初めて。

 当日は横綱照ノ富士関や大関貴景勝関を含む力士約100人が参加し、幕内などの取組のほか、公開朝稽古や相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する「しょっきり」の披露などを予定。地元の各種団体でつくる実行委(委員長・福井達郎市商工会長)はフードフェスの開催や相撲発祥の地のPRなどで盛り上げる。

 29日、市役所を訪れた日本相撲協会の千田川親方(元小結・闘牙)は「大成功するよう協会一丸となってお手伝いしたい」、松井正剛市長は「相撲発祥の市をアピールして地域活性化につなげたい」とそれぞれ意気込みを語った。

 チケットは6月1日から、チケットぴあ、市観光まちづくり課で販売。同日以降市のふるさと納税寄付者への返礼品(数量限定、先着順)に加えられる。

 桜井場所に関する問い合わせは運営の「奈良イベント.com」、電話080(7302)2087。ふるさと納税の寄付については市税務課、代表電話0744(42)9111。

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