LRT脱線事故をめぐる有識者会議 再発防止策などをまとめ近く「最終報告書」提出へ 宇都宮市

 去年(2022年)11月、試運転中だった次世代型路面電車・LRTの脱線事故をめぐって事故の原因や再発防止策について話し合う3回目の有識者会議が29日、オンラインで開かれました。会議を受けて宇都宮市などは近日中に最終報告書をまとめるとしています。

 有識者会議は去年11月に行われたLRTの試運転中にJR宇都宮駅東口付近で発生した脱線事故を受けて宇都宮市などが設置し、これまでに鉄道事故の専門家などが脱線のリスクなどを調べてきました。

 今年(2023年)2月にまとめられた中間報告では「急カーブが続く事故現場は当時の走行速度では強い遠心力がかかり脱線につながったとみられる」と指摘されました。市ではこの結果を踏まえ外側と内側のレールの高低差をなくして安全性を高める工事を今年3月から行っていました。

 宇都宮市によりますと会議では工事をした後に全線で行った走行テストの結果などを提示したということです。

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