神奈川・三浦の「まぐろ漬」羽床が100周年 時代に合わせ発展 漬け魚のほか総菜も販売

メカジキの味噌漬けなど100周年記念の詰め合わせ商品を手にする山本社長=5月25日、羽床総本店

 「元祖まぐろ漬」で知られる羽床(はゆか)総本店(神奈川県三浦市海外町)が今月、創業100周年を迎える。時代の変遷とともに発展し、今では漬け魚に加え総菜も手がける。4代目の山本浩司社長(51)は「地元で必要とされるよう、これからも三浦の素材を生かした商品を開発したい」と意気込む。

 羽床総本店は1923(大正12)年6月5日、初代の羽床伊太郎氏が横浜市内で米穀店を開業した後、32年ごろに三崎へ移転した。

 2代目の信次氏は静岡県出身で水産加工にたけており、三崎の仲間と競うようにカジキマグロの味噌(みそ)漬け・粕(かす)漬けを考案したのが50年ごろ。繊維質のカジキは発酵調味料との相性が良く、価格も手頃だった。

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