NY地検、アジア系ヘイトの女性を起訴 アジア系6人に連続暴行

昨年3月、タイムズスクエアで開かれたアジアヘイト反対デモ(Photo: Keiko Tsuyama)

ニューヨーク州マンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事は5月31日、アジア系市民の少なくとも6人に対して暴行を繰り返した罪で、カミラ・ロドリゲス被告人(29)を起訴した。

ブラッグ氏によると、被告人は今年3月16日、キャシードラル・パークウェーとブロードウェー角の地下鉄駅につながる階段付近で、韓国系女性を足蹴にした。さらに3月22日には西108丁目のブロードウェーとアムステルダム・アベニューの間を歩いていた中国系女性の髪の毛を引っ張った。女性が振り向いて中国語を話すと、顔に平手打ちを食らわせ、もみ合いになると顔を数回殴った。

その他、髪をつかんで歩道に転倒させ顔を殴る、つばを吐きかけるなど、1カ月半の間に少なくとも6人のアジア系市民がいわれのない犯罪の犠牲になっている。

アルビン・ブラッグ検事(Photo: NYC Mayor’s Office/ https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Alvin_Bragg_2023.jpg)

「ヘイトやハラスメントは撲滅すべきだ。偏見に満ちた凶悪犯罪の容疑者をこれからも容赦なく起訴していく」とブラッグ氏はコメント。捜査にあたったニューヨーク市警に感謝するとともに、被害者や目撃者は同検察のヘイトクライム部門(212−335−3100)に連絡するよう呼びかけた。

起訴の訴因は第2級暴行1件、第3級暴行6件、第2級加重ハラスメント6件。暴行はヘイトクライムと認定されることで、罪が重くなる。
(31日、マンハッタン地区検察発表)

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