JR久留里線 久留里―上総亀山間 住民説明会 存続求める意見相次ぐ

JR久留里線 久留里―上総亀山間 住民説明会 存続求める意見相次ぐ

 赤字となっているJR久留里線の今後の在り方を話し合うため、住民向けの説明会が6月1日に開催され、参加者からは、存続を求める意見が相次ぎました。

 JR東日本によりますと、久留里線の久留里駅と上総亀山駅間は、100円を稼ぐのに2万円の経費のかかる不採算区間で、5月に開催されたJRと自治体(千葉県、君津市)らによる検討会議の場で住民説明会の開催が決まりました。

 亀山地区で開催された6月1日の説明会には、沿線の住民60人以上が参加し、JRの担当者が久留里、上総亀山駅間の現状を説明した上で「前提をおかないで、この地域にふさわしい交通体系を住民の皆さんと考えていきたい」と述べました。

 そして、質疑応答では、住民側から「住民にとって不可欠なもの」とか「廃線になると地域が廃れるので残してほしい」などと、久留里、上総亀山駅間の存続を求める意見が相次ぎました。

 また、「鉄道の公共性をどう考えているのか」とか、「住民を守るため、行政は、住民側に立ってほしい」などといった意見も出ました。

 住民側から感想を求められた県の担当者は、「久留里線を残してほしいという思いがよくわかった一方で、大事にしたいのは住民の暮らし。住民の足をどう確保していくか、将来的に何が良いのか考えていく必要がある」と述べました。

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