「免の石」落ちた… 南阿蘇村、住民ら落胆

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熊本地震で免の石が落下した洞窟=4月29日午後、南阿蘇村
落下する前の免の石。人気スポットとなっていた=2011年9月

 「落ちない石」として知られる南阿蘇村の奇岩・免[めん]の石が、熊本地震の本震で落下。住民らは「昔から地震があっても落ちないと伝わっていたのに」と肩を落としている。

 免の石は縦3メートル、横2メートルほどの卵形。南外輪山にある洞窟内で、両側の岩壁に挟まって宙に浮いており、トレッキングの目玉スポットとして観光客に人気だった。

 石は約70メートル離れた山林内まで転落し、砕けずに残っていた。石のあった場所の真下には、落下時の衝撃で、岩盤に2カ所のくぼみができていた。

 トレッキングガイドを務める地元の柏田勲さん(75)は、「地震でも落ちないと案内していたのに、ショックだ。自然豊かなコースは健在なので、余震が落ち着いたら、ガイドツアーを再開して、地元を元気にしたい」と話した。(大倉尚隆)