死因は外傷性くも膜下出血 現場から凶器見つからず 複数回殴打か 上越市大貫4殺人事件

 1日夜、上越市大貫4の住宅駐車場で殺害された同所の会社社長、中村礼治さん(62)の死因について、上越署は3日、頭部打撲による外傷性くも膜下出血だったと発表した。
 中村さんは容疑者に鈍器で強く、複数回にわたり殴打されたとみられることが、3日、捜査関係者への取材で分かった。中村さんがどのような状態で倒れていたかについて、警察は明らかにしていない。犯行に使われた凶器は現場から発見されておらず、容疑者は凶器を持ったまま逃走している可能性がある。
 中村さんを知る人は、中村さんが無尽講(複数の人が金品などを『講』に払い込み、競りや抽選で給付を受ける互助形態)に参加し、何らかの金銭トラブルに巻き込まれていたかもしれない、と証言。捜査関係者は「捜査中」としている。
 犯行後の容疑者の逃走手段は、まだ定かではない。「上越市内にいない」とは言えない状態だ。市は2日、現場周辺の小中学校を臨時休校としたが、5日から再開する予定。上越署はパトロールなどを行いながら、児童生徒の安全確保に万全を期す方針だ。 

犯行現場とみられる住宅駐車場付近では捜査が続いている(3日午前10時ごろ、上越市大貫4)

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