1番パー4でイーグル発進 古江彩佳が思ったことは?

1番ホールで古江彩佳(右)がイーグル。笹生優花とハイタッチ(撮影/桂川洋一)

◇米国女子◇みずほ アメリカオープン 3日目(3日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6656yd(パー72)

日本人選手の同組ラウンドは派手な幕開けだった。出だし1番、古江彩佳のフェアウェイからの2打目は残り125yd。ロフト50度のウェッジで舞い上がったボールは、グリーン手前に切られたカップに吸い込まれた。

セカンドショットを控えていた笹生優花とすぐにハイタッチ。「感触はすごく良かった。思ったところにキャリーしてどれくらい転がるかと心配ではあったんですけど。うまくラインに乗ってくれた。“何度見”かしていたら(ボールが)消えました」と笑顔がはじけた。

精度の高いショットでコースを攻めた(撮影/桂川洋一)

スタート時の24位からいきなりジャンプアップを決めながら、「ちょっと怖い」というのが古江の心境だったという。「なかなか起きないショットでのイーグル。何が次に起こるんだろう…みたいな」。確率の低い一打に勢いに身を任せるのではなく、あえて慎重に。「簡単じゃないホールもしっかりパーで収められた」と、次にスコアを動かしたのは2打目をピンそば2mにつけバーディにした7番だった。

後半12番で3mのバーディパットを決めた後は、チャンスを生かしきれないホールもありながら「69」(1イーグル2バーディ、1ボギー)。通算4アンダーの12位に順位を上げた。「本当にこのコースは調子が良ければロースコアも出る。でも裏返すと、すごく難しいコースだと思う。しっかり注意しながら集中して、あしたもアンダーパーで回れるように」と、これまでの3日間と同じ姿勢で最終日に臨む。

笹生は6バーディ

13番で見事なバンカーショットを披露した(撮影/桂川洋一)

一方の笹生は持ち前の飛距離と積極性を武器に、スコアを何度も上下させた。同じ「69」でも6バーディ、3ボギー。13番(パー5)では池越えの2打目をグリーン右奥のバンカーに運び、残り20ydほどを高く上げてピンの根元に落としてバーディを決めた。

さらにグリーンまで250ydほどに設定された16番では、UTでグリーンの手前の花道へ。「(1オンを)狙っていましたけど、すごく悪い場所でもなかった」と納得するティショットからウェッジでスピンを利かせて1mに寄せた。最終18番は4mを流し込んで、6つ目のバーディ。古江と同じスコアで終えた。

5試合ぶりの予選通過を経て、上位で最終日へ。「安定していたというか、大きいミスもなかったので、それが結果につながった」とうなずいた。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)

同じスコアでホールアウト(撮影/桂川洋一)

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