アーセナルがPSVのシャビ・シモンズ獲得へ、アルテタ監督の求める人材に合致

[写真:Getty Images]

アーセナルが今夏の補強ターゲットの1人としているとされるのがPSVのオランダ代表MFシャビ・シモンズ(20)だが、予てから求められていた人材だという。

シャビ・シモンズはバルセロナのカンテラ出身。その後、パリ・サンジェルマン(PSG)へと移籍すると、2022年1月にファーストチームに昇格。その才能は高く評価されていた一方で、スター軍団での出番は限られ、2022年7月に母国のPSVへと完全移籍した。

母国で初めてプレーすることとなったシャビ・シモンズは、エールディビジで34試合に出場し19ゴール8アシストを記録していた。

オランダでその才能を輝かせたシャビ・シモンズだが、アーセナルのミケル・アルテタ監督にとっては、長年求めていた才能の1つでもある。

アルテタ監督は就任当初チームの課題の1つに中盤の選手のゴールを挙げていた。2020-21シーズンの中盤でプレーしたのは、モハメド・エルネニー、トーマス・パルティ、ダニ・セバージョス、グラニト・ジャカだったが、4人でたったの4ゴール。また、前線のウィリアン、エミール・スミス・ロウ、マルティン・ウーデゴールの合計も7ゴールに終わっていた。

アルテタ監督の信条としては、ストライカーだけがゴールを決めていては上にはいけないというもの。センターバックもセットプレーからゴールを奪えるのが強いチームという考えがある。

その中で迎えた2021-22シーズンは、スミス・ロウが11ゴール、ウーデゴールが7ゴールと躍進。1人に得点を頼ることがない状況を作り出すと、今シーズンはウーデゴールが15ゴール、ジャカも9ゴールと得点力が向上。ウインガーではあるが、ブカヨ・サカが15ゴール、ガブリエウ・マルティネッリが15ゴールを記録するなど、得点力が上がり、得点者も分散した。

ただ、ジャカがこの夏に退団しレバークーゼンへと移籍することが濃厚とされている状況。イギリス『フットボール・ロンドン』によれば、代役を求めなければいけない中、注目されているのがシャビ・シモンズとのことだ。

前述の通り、今季のシャビ・シモンズはエールディビジで19ゴールを記録。公式戦では22ゴールを記録している。アルテタ監督が求める中盤でゴールの奪える選手に合致する。

その他にも、セルタのMFガブリ・ベイガ(21)にも注目。レアル・マドリーなどが注目する中、今季のラ・リーガで36試合に出場し11ゴールを記録しており、こちらも求める人材と合致する。

年齢を考えても獲得に動く可能性は十分ある選手たち。10番をつけるスミス・ロウの完全復活も待たれるが、チャンピオンズリーグ(CL)を戦う上でも、層を厚くしておきたいところだ。

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