千葉県教委調査 「セクハラと感じ不快」児童・生徒424人

千葉県教委調査 「セクハラと感じ不快」児童・生徒424人

 千葉県内の公立学校の児童や生徒、47万人余りを対象に県教育委員会が2022年度、セクシャルハラスメントの実態調査を行った結果、424人が、「セクハラと感じ不快であった」と回答していたことがわかりました。

 調査は、千葉市立学校を除いた、県内すべての公立の学校に在籍する児童、生徒を対象に行い、およそ43万人から回答を得ました。

 県教委によりますと、教職員の言葉や行動などを「セクハラと感じ、不快であった」と回答した児童・生徒は424人となりました。

 前年度と比較すると、43人増えましたが、今回は調査対象の人数が増えているため、100人当たりの人数は0.1人と、前年度とほぼ横ばいの結果となっています。

 具体的な場面としては、「不必要に体を触られた」、「『男のくせに』『女のくせに』などと言われた」といった回答が多かったということです。

 一方、県教委は、セクハラ以外のハラスメントも調査していて、不快であったと回答したのは、1082人に上り、100人当たりでは、0.25人と、前年度より上昇しました。

 具体的には、「性格や能力を否定するような言い方をされた」、「先生が怒鳴ったり乱暴な言葉を発したりする」などの回答が多かったということです。

 県教委は結果について、認知件数の多さは、日頃の啓発活動により、児童、生徒の認識が高まったことも一因としつつ、「重く受け止めている」として、職員への指導など、ハラスメント防止に向けて取り組みを進めたいとしています。

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