集中豪雨や台風などの"水害"を想定 上三川町の小学校で「避難所開設訓練」 児童らも参加し防災学ぶ

 集中豪雨や台風などの出水期を前に6日、上三川町では職員らによる避難所を開設する訓練が行われました。

 川が増水しやすい出水期を迎え、6日に上三川町の明治南小学校の体育館で町の職員約10人が避難所の開設訓練を行いました。

 訓練は近くを流れる田川があふれた水害を想定して行われ、職員たちは実際の避難所になる体育館に体調が優れない人が体を休める自立型のテントや、水がなくても使える簡易式のトイレを設置していきました。

 上三川町では2019年の東日本台風による記録的な大雨で田川が氾濫警戒水位となり、沿線の住民に避難指示が出されました。当時、避難者が1カ所の避難所に集中したため、町では避難所となる小学校を増やして毎年訓練を行っています。

 6日は、防災意識を高めてもらおうと、4年生の児童8人が避難者役として訓練に参加し、職員と一緒に高さが150センチもある段ボールとアルミ製のマットを使って生活スペースを作りました。また、職員は防災に必要な物をカードを使って児童に説明し日ごろの準備の大切さを呼びかけました。

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