長引く物価高騰受け 千葉県がフードバンクの事業拡大を支援へ

長引く物価高騰受け 千葉県がフードバンクの事業拡大を支援へ

 食料品など物価の高騰が続く中、千葉県は、生活に困窮する家庭などに食料支援を行う「フードバンク」への支援を始めます。
 これを前に熊谷知事は6月7日、千葉市内のフードバンクを視察しました。

 今回の視察は、県があすから、フードバンクへの支援事業を始めるのを前に行いました。

 県の支援事業は、家庭や企業で余った食品などを回収し、生活に困窮する家庭や福祉施設に提供する「フードバンク」に取り組む団体が活動を広げる際、その費用の半分を100万円を上限に補助します。

 熊谷知事は視察で、施設で集めた食品の在庫状況や、ボランティアが食品を仕分ける様子を確認したほか、フードバンクのスタッフらと非公開で意見を交わしました。

千葉県 熊谷俊人 知事
「できる限り生活困窮の人を支援したい。そのためにはフードバンクを支援することが間接的な手助けになる。そういった意味で、少しでも県内各地域で活動しているフードバンクの活動を後押ししていきたい」

 一方、フードバンクちばの代表者は、県の補助事業を利用する方針を示したうえで、今後の活動について、次のように述べました。

フードバンクちば 菊地謙 代表
「新型コロナ以降、状況が良くなっているという気がしていない。引き続き、私たちができる規模はそんなに大きくないが、支援は広げていきたい」

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