一部の保護者が反対 市立幼稚園閉園について市の方針説明 佐倉市

一部の保護者が反対 市立幼稚園閉園について市の方針説明 佐倉市

 一部の保護者が反対している、佐倉市立幼稚園を2024年3月で閉園とする市の方針について、佐倉市は6月8日、「幼稚園教育は集団生活を学ぶ場で、その教育環境を提供するのが難しくなった」と理由を説明しました。

 佐倉市教育委員会の担当者は、市長の定例記者会見で、公立幼稚園を取り巻く状況について、「全国的に少子化で民間幼稚園でも入園する子どもを取り合っている現状」と説明しました。

 そして、市内に3つある市立幼稚園全てを、2024年3月末で閉園とする市の方針について、2023年度に入園した園児が1人だけだったことを強調した上で、次のように述べました。

佐倉市教育委員会の担当者
「幼稚園教育を行うには、同年代の幼児との集団生活を営む場を提供することが必要。市立幼稚園の今年度の入園者は1人、集団生活を学ぶ教育活動の提供が難しくなった」

 この問題を巡っては、一部の保護者が6月7日、記者会見し、市立幼稚園を閉園とする方針の撤回と園の存続の可能性を検討するよう求め、8日、その要望書を市側に提出しました。

保護者・卒園児有志の代表
「今月の教育委員会会議で(方針案を)決定しようとしていることがわかったので、何としても私たちの大好きな佐倉幼稚園を守りたい」

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