フードバンクと宇都宮市内の飲食店がタッグ 善意の「食事券」で生活困窮者を支援

 生活に困っている人に食べ物を提供する団体が、宇都宮市の飲食店と連携して6月から新たな支援の取り組みを始めました。

 宇都宮市馬場通りの飲食店「寿限無担々麺」です。

 店内のボードに貼られているのは「恩送りチケット」と書かれた無料の食事券です。この無料食事券の取り組みは、まず生活に困窮している人を支援したい人が店から1枚1000円のチケットを購入し、メッセージを添えます。その後、利用者がこのチケットを使って食事をして受け取ったことを伝える感謝のメッセージを書いて再びボードに貼ります。

 これは善意を先払いする「ペイフォワード」と呼ばれる取り組みで店主の江小涛さんが何か役立てることはないかと「NPO法人フードバンクうつのみや」に相談したことをきっかけに6月1日から始まりました。

 メニューは担々麺など3種類の麺類から1種類と白米、煮卵、ギョーザ2個のセットでギョーザは店からのサービスになっています。これまでに7枚のチケットが購入され、そのうち1枚が利用されたということです。

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