日産自動車の英国日産サンダーランド工場が2023年6月8日、1986年の稼働開始以来、累計生産台数が1100万台を達成したと発表した。この記録によると、37年にわたり同工場のラインから毎日2分間に1台のペースで新車が生産されている証左となる。
サンダーランド工場は生産台数で英国最大のクルマの生産拠点で、約6000人の従業員を雇用。加えてサプライチェーン全体で、さらに英国内で3万人の雇用を支えており、毎日約500万個の部品が工場に納品されている。1986年の創業時、生産された最初のクルマである日産ブルーバードは生産に約22時間を要した。が、現在キャシュカイe-POWERは約8.5時間で生産することが出来るまでに進化した。
ラインオフした1100万台目のクルマは、現在同工場で生産されている3つの電動化モデルのうちのひとつ、キャシュカイe-POWERだ。1100万台目の記念すべきクルマは現在、サンダーランド工場がクルマを送り届けている137のマーケットのうちのフランスの顧客に納車される。
サンダーランド工場は、生産開始以来、いくつかの象徴的なモデルを誕生させてきた。100％電気自動車モデルと『EV36Zero』計画が進められた。
1100万台の内訳は、9つのモデル、22の派生モデル。「キャシュカイ」「マイクラ」「プリメーラ」「ジューク」の4モデルが7桁つまり100万台を超え、なかでも「キャシュカイ」は400万台を超えて歴代最高。また昨年、「キャシュカイ」は英国で最も売れた新車となった。
昨年夏からはキャシュカイe-POWERとジュークハイブリッドがサンダーランド工場で生産され、100％電気自動車「日産リーフ」とともに、同工場の全車種が電動化された。（編集担当：吉田恒）
