ベリンガムに背番号問題発生。象徴の「7」か、“欠番”の「22」か

写真:レアル加入のベリンガムがまとう背番号は……? ©Getty Images

ドルトムントが移籍金1億300万ユーロ(約154億2600万円)でのレアル・マドリード移籍を発表したイングランド代表MFジュード・ベリンガム。レアル・マドリード側の正式発表はいまだになされていないが、新天地の背番号が何番になるのかが注目を集めている。スペイン『アス』紙電子版が伝えている。

レアル・マドリードは今夏、カリム・ベンゼマやマルコ・アセンシオ、エデン・アザールら前線の選手を多く放出したこともあり、7、9、11、14、24、25の6つが空き番号となっている。そして、クラブとしては「1番から11番をつけた選手が先発に名を連ねるべき」という意向があり、そのためベリンガムには7番をつけてほしいと考えているという。

7番は言わずと知れたレアル・マドリードの象徴とも言える番号だ。クラブの歴代最多得点記録保持者であるクリスティーノ・ロナウド(現アル・ナスル)が加入2年目から8シーズンにわたって着用した番号であり、彼の1年目はクラブのレジェンドであるラウール・ゴンサレスが長年にわたって背負った。

それ以前はエミリオ・ブトラゲーニョ、フアニート、レイモン・コパ、アマンシオ・アマロなど、クラブの歴史にその名を残す名手たちが背負っていた。

しかし、クリスティアーノ・ロナウドが退団した2018年以降は7番が目立っていない。2018-19シーズンはリヨンへの期限付き移籍から戻ったばかりで、主力ではなかったマリアーノ・ディアス(今夏で退団)が受け継ぎ、わずか1年後にはアザールの元へ。しかしアザールはレアル・マドリードでは出場機会に恵まれず、来年6月まで残っていた契約を1年間、短縮して今夏に退団した。

クラブとしてはベリンガムとともに7番の栄光を取り戻したいと考えているようだが、ベリンガムの象徴とも言える番号は22番だ。

ベリンガムはバーミンガムのアカデミー時代から22番をつけている。これは当時の指導者だったマイク・ドッズが「4番にも8番にも10番にもなれる」という理由から、それらの数字を合計した22を与えた経緯があるためだ。その後、ベリンガムがバーミンガムからドルトムントに移籍した際にはバーミンガムのトップチームで22番が永久欠番となり、自身はドルトムントでも引き続き22番を着用した。

そのため、ベリガンム本人としてはレアル・マドリードでも22番をつけたいと考えているようだが、そのためにはクラブに加え、現在その番号をつけているドイツ代表DFアントニオ・リュディガーとも交渉しなければならない。

果たしてベリンガムの背番号は何番に落ち着くのだろうか。

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