「非常に有意義だった」U-22日本代表の大岩剛監督、イングランド相手に勝利も採点は「50点が妥当」

[写真:©︎JFA/PR]

U-22日本代表の大岩剛監督が、U-21イングランド代表戦を終えてメディア取材に応じ、手応えを語った。

10日、U-22日本代表は、U-21イングランド代表と親善試合を行った。

当初は非公開とされていた中、試合内容が公開に。前半は相手に主導権を握られて苦しんだものの、無失点で耐えると、後半には山本理仁と松村優太がゴール。日本は2-0でイングランドを下した。

試合を振り返った大岩監督は「非常に強い相手と試合ができました。色々な意味で、良い影響と次のオランダ戦に向けてしっかり準備ができたというところも含めて、この1試合が非常に有意義だったと評価しています」とコメント。「試合映像は見られていませんが、今後に向けて、分析をした中で、明日オーストリアに移動するので、しっかり準備してオランダ戦に向かいたいと思います」と、次のオランダ戦に向けて、準備をしていきたいとした。

感じた手応えについては「前回のドイツ、ベルギーであったり、その前のスペイン、ポルトガルであったり、特に前半は攻め込まれる場面があって、自分たちの思い通りにいかない状況の中で、選手たちがしっかり後半に向けて修正していった」とコメント。「プランを立ててゲームに入りますが、色々なイレギュラー、アクシデントがあった中で、そこにアジャストしていくという意味では、非常に反応を見られたことは非常に私は評価をしています」と、ピッチ上での選手たちが見せた対応力を評価した。

また、「後半は得点シーンだったり、自分たちが意図的に攻撃をする、守備をする部分というのが強いイングランド相手に出せていたことも含めて、両方の評価をしたいなと思います。次に向けて分析したいなと思います」と、後半も良いパフォーマンスを見せたと感じているようだ。

ただ、採点については「50点です」と厳し目に。「前後半、90分を含めて、出場した選手を全て評価した中で、やれなかった部分、やれた部分は半々というのが私の評価なので、50点が妥当かなと思います」と、収穫と課題が半々だったとした。

今回の活動で初招集を受け、先発起用した奥田勇斗(桃山学院大学)と平河悠(FC町田ゼルビア)については「非常にポジティブにゲームに入ってくれましたし、当然緊張もあって、色々な彼らなりのプレッシャーがあって、その中でもしっかりとチームにアジャストする姿勢はすごく評価していますし、次のオランダ戦で今日以上のパフォーマンスをやってくれることを期待したいです」とコメント。トレーニング中のパフォーマンスが良かったことで先発起用することを決めたという。

また、3人で争うGKとして小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)を起用したが「相手選手とのシーンもそうですし、レオは今日先発しましたが、それ以外の部分もシュートストップ以外もビルドアップ、リスク管理も非常に評価できるかなと思います」とコメント。「3人の競争で、新しく入った選手も先発しましたが、準備の仕方、競争の中で彼は出場する機会を得ました。彼のポジティブな部分は、今後このチームで活かして欲しいなと思います」と、評価を下している。

3カ月後にはアジアカップが行われ、パリ・オリンピックに向けた予選が始まる。「今の所1次予選、アジアカップの情報というのは手に入っていないところです」と、相手の情報が確認できていないと明かした大岩監督。「ヨーロッパの強い国々とやることと、アジアとやること、昔から言われていますが予選の難しさは認識しているので、スタッフが持ち得るプランというか、引き出しというのは、選手だけでなくスタッフ同士で構築しているので、その中で色々な対策を練りながら、スタイルをアジア予選でしっかり出していく。それを軸に他のプラン、オプションを持ってアジア予選に向かいたいと思います」とコメント。ヨーロッパでの経験を落とし込みつつ、アジアの戦いにアジャストしていきたいとした。

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