【新型コロナ】埼玉県で学校行事後の集団感染相次ぐ 2校で計264人

 6月に入り埼玉県内の学校で新型コロナの集団感染が相次いでいる。先週と今週、それぞれ別の高校で文化祭後に集団感染が発生、それぞれ学校閉鎖となった。埼玉県の大野知事はクラスター対策の必要性を訴えている。

文化祭後に集団感染

 埼玉県教育委員会によると、加須市の県立高校で、今月初旬に開かれた文化祭後に150人の生徒が新型コロナに集団感染、13日まで学校閉鎖となっている。また春日部市の県立高校でも同様に文化祭後に114人が集団感染したため、10日から学年閉鎖、13日と14日は学校閉鎖となった。1年生の学年閉鎖は17日まで続けるという。同委員会ではいずれも体育祭後に感染拡大していることから、学校行事における感染対策を徹底するよう呼び掛けている。

 この状況について、埼玉県の大野知事は「クラスターについてはしっかり対策すべき」と同委員会の呼びかけに同調するとともに「重症化率を考慮すると、学校閉鎖等の判断はインフルエンザと同じ水準で行うべき。行事を取りやめるなどは、子どもの学ぶ権利を奪いかねない」との見解を示している。

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