【兵庫ダービー】スマイルミーシャが早め先頭から押し切る…10年ぶり牝馬V

14日、園田競馬場で行われた11R・兵庫ダービー(重賞1・3歳・ダ1870m)は、吉村智洋騎乗の1番人気、スマイルミーシャ(牝3・兵庫・飯田良弘)が快勝した。3馬身差の2着に2番人気のベラジオソノダラブ(牡3・兵庫・坂本和也)、3着にグロリアドーロ(牡3・兵庫・石橋満)が入った。勝ちタイムは2:04.1(稍重)。

兵庫3歳馬No1決定戦、第24回兵庫ダービーは14日、園田競馬場のダート1870mに12頭が参戦して争われ、吉村智洋騎乗の1番人気のスマイルミーシャと2番人気ベラジオソノダラブの一騎打ちとなったが、先に動いたスマイルミーシャが後続に3馬身差つけてV。人気上位の一騎打ちとなったが、2周目向こう正面で先頭に立ったスマイルミーシャが後続を寄せ付けず、10年ぶりに牝馬が兵庫ダービーを制した。

19年のバンローズキングスに続いて4年ぶり2度目のダービー騎手という称号を得た吉村は「悔いのないレースをしたかったので、スタートだけは思い切って行った。前走ほどの手応えはなかあったが、勝てるはずだと馬の力を信じて乗った」と胸を張った。所属している飯田厩舎の馬で勝利を収めたことも大きい。「のじぎく賞の祝勝会でダービーも勝てばもう1回(祝勝会)やろうと言っていたのでおいしいお酒が飲めます」と飯田調教師を見ながら笑顔がはじけた。飯田師は「怖いぐらいに順調に調整できた。牝馬だったのでダービーを取れるとは入厩当初考えていなかったが、まさかという気持ち。一生に一度のレースを勝てたのは大きい」と初のダービー制覇に感無量の面持ちだった。

吉村「まだまだ伸び代ある」

兵庫ダービー 口取り (C)兵庫県競馬組合

1着 スマイルミーシャ
吉村智洋騎手
「素直に嬉しいです。スタートだけしっかり入り込んで、悔いのない競馬をすれば負けないんじゃないかなと思っていました。オキザリスレディーも乗ったことがあってスピードはあるので、2番手かなとは思っていました。(手応えは)前走のようにガッツリとは来ていなかったのですが、押し切ってもらわないとと思って今日は馬を信じて頑張りました。(スパートは)ベラジオも仕掛けてくるタイミングでサッと動いたという感じです。体力もありますし、前半もしっかり折り合っていましたし、ここからなら凌げるなという気持ちでスパートしました。負けたら親分(飯田師)にも怒られちゃうんで(笑)。またみんなで美味しいお酒が飲めます。まだまだ伸び代もありますし、だいぶ馬も成長してきた部分もありますし、先々楽しみだなと思うので応援よろしくお願いします。」

スマイルミーシャ 7戦6勝
(牝3・兵庫・飯田良弘)
父:カレンブラックヒル
母:クリスマドンナ
母父:シンボリクリスエス
馬主:松野真一
生産者:猿橋義昭

【全着順】
1着 スマイルミーシャ 吉村智洋
2着 ベラジオソノダラブ 田中学
3着 グロリアドーロ 吉原寛人
4着 ビキニボーイ 赤岡修次
5着 カレーパン 田野豊三
6着 ヒメツルイチモンジ 下原理
7着 グディカンワル 杉浦健太
8着 オオエアクティブ 岡部誠
9着 サインポール 小谷周平
10着 ムーンローバー 廣瀬航
11着 カタラ 大山真吾
12着 オキザリスレディー 鴨宮祥行

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