PSG、ペップにエンバペの買い取り希望を通達か

写真:契約を巡りPSGと対立状態に陥っているエンバペ ©Getty Images

パリ・サンジェルマンとの正式契約が2024年6月までとなっており、2025年6月までの契約延長オプションを行使しない旨をクラブ側に書簡で伝えたとされるフランス代表FWキリアン・エンバペ。クラブ側はこの通達に激怒し、今夏、エンバペの売却に動くことになったが、移籍先の本命としてマンチェスター・シティの名前が挙がっているという。

スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』の報道によると、現行の契約が履行された場合、エンバペは来夏にはフリートランスファーで移籍できることになる。そのため、PSGは移籍金が発生する今夏のうちに彼の売却に踏み切る構えを見せている。

エンバペ自身が望む移籍先は子どもの頃からの夢であったレアル・マドリードと見られているが、PSGとしてはそれだけは阻止したいと考えているという。

レアル・マドリードとPSGは、ヨーロッパスーパーリーグ構想を巡って真逆の立場を採っており、また昨夏にはレアル・マドリードがエンバペの引き抜きを画策して移籍寸前まで進んだこともあり、クラブ同士が対立状態となっている。PSGとしてはそのような相手にエースを譲渡するわけにはいかず、別の売却先を探しているそうだ。

その相手というのが、プレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグの3冠を達成したばかりのマンチェスター・シティである。

エンバペの移籍金は2億ユーロ(約302億6240万円)と見積もられているようだが、資金力が豊富なマンチェスター・シティにとっては支払えない額ではない。また、PSGとしてはレアル・マドリードへの移籍を阻止するために、マンチェスター・シティと交渉する場合はディスカウントも受け入れる予定だという。

PSGのナセル・アル・ケライフィ会長はすでにマンチェスター・シティ側とコンタクトを取っており、関係者を通じて同クラブのジョゼップ・グアルディオラ監督に対して「ハーランドとエンバペを同時に率いることができる」というプロジェクトを提示してエンバペの受け入れに同意するよう求めていると『ELGOLdigital.com』は報じている。

いずれにしてもエンバペを巡る“メロドラマ”は始まったばかり。数週間程度では完結せず、長い時間を要することになるだろう。

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