STUily×福山シティFC=職業体験 ~ 中高生がサッカー公式戦の会場運営に参加!

中高生の「やりたいこと」をサポートするSTUily(スタイリィ)と、福山市をホームタウンとし、備後エリアを中心に活動する社会人サッカーチームの福山シティフットボールクラブ(以下、福山シティFC)。

両者が手を組んで、中高生のフィールドスタディ(職業体験)を実施します。

体験するのは、公式戦の会場運営!

普段見る機会のない、サッカーに関連する仕事の裏側を体験できる絶好のチャンスです。

2023年5月20日(土)に関係者が集まってキックオフミーティングをおこないました。

どんな職業体験になるのか、話を聞いてみましょう。

STUilyとは?

家でも学校でもない、高校生の「第3の居場所」を町のなかに作ることを目的として生まれたプロジェクトがSTUilyです。

福山生徒会サミットの開催や福山生徒会連合の立ち上げなど、さまざまな展開をしているSTUilyには「mi-na-to(ミナト)」というサークル活動もあります。

mi-na-toでは、学校をこえて同じ趣味を持つ人が集まり、eスポーツや筋トレ、デニムづくりなどを楽しみます。

職業体験も、mi-na-toの活動のひとつ。

積極的に「自分がやりたいこと」を形にしていく高校生たちが、とても頼もしく見えてきますね。

サッカー公式戦で中高生が職業体験!

2023年5月20日(土)、STUilyの拠点のひとつである沖電機株式会社に、6人の中高生と福山シティFCの4人が集まりました。

職業体験のキックオフミーティングが始まります。

福山シティFCとは?

福山シティFC 事業統括責任者の新谷まみしんたに まみ)さんから、福山シティFCの紹介がありました。

福山シティFCは福山市をホームタウンとし、備後エリアを中心に活動する社会人サッカーチームです。

コトたりるけど、モノたりない」福山市に、スポーツを通じて活力を与えたいと創設されたのが2016年。

以来、確実に実力をつけてきており、2023年現在は地域リーグである中国サッカーリーグに加盟しています。

2025年にプロリーグであるJリーグへの参入を目指しているチームです!

サッカーリーグのしくみ

2019年、福山シティFCの観客動員数は1試合平均わずか6人でした。

地元の人たちに応援してもらうにはさらに認知度を上げる必要がある、と考えた福山シティFCは、地道な活動を展開してきました。

  • 小学校でのあいさつ運動
  • サッカー教室
  • 地域の清掃活動
  • 福山のデニムを選手たちが身につけてPR
  • ばらを持って試合に登場
  • 福山市立大学との連携協定
  • 福山大学でのスポーツマネジメント論講義
  • 地元の女性たちと一緒にクラフトビールを開発
  • 高校で模擬選挙の実施
  • ファン・サポーターとの交流 など

観客動員数の推移

コツコツと積み重ねてきた地元の人たちとの交流で、着実にファンやサポーターを増やした結果、福山シティFCの観客動員数はどんどん伸びてきています

  • 2019年 平均6人
  • 2020年 平均300人(最大動員数750人)
  • 2021年 平均500人(最大動員数850人)
  • 2022年 平均988人(最大動員数2,731人)
福山シティFC観客動員数の推移

上位リーグであるJFL(日本フットボールリーグ)の平均503人やJ3の平均1,913人(2021年)と比べても、遜色(そんしょく)がないことがわかります。

地元に愛され、地元を愛するチームとして、福山に根をおろしてきているのです。

なお、2023年7月には入江大橋近くに新しい練習場が完成する予定です。

この練習場は、福山シティFCの選手たちだけではなく、地元の子どもたちのサッカーやバスケットボールのスリー・オン・スリー、マルシェイベントなどにも利用できるように整えられることになっています。

地元とのつながりを大切にしている福山シティFCらしい練習場となりそうですね。

中高生が運営に加わるのはどんな試合?

フィールドスタディ(職業体験)を予定しているのは、2023年7月2日(日)の試合です。

試合詳細

日時:2023年7月2日(日) 午後2時キックオフ

会場:福山通運ローズスタジアム

入場:無料

対戦相手は、中国サッカーリーグにおいて上位争いをしているチームのひとつ、FCバレイン下関

この日の試合は、リーグ優勝に大きく影響する一戦となるのではないかと予想され「真夏の頂上決戦」と銘打っています。

目標観客動員数は5,000人。

福山シティFCは小中学校へのチラシ配布や企業各社への案内などを進め、選手たちに最高の環境を準備中です。

会場運営にはどんな仕事がある?

では一体、この試合で中高生たちはどんな仕事をするのでしょうか。

1.グッズ販売

Tシャツやタオル、ユニフォーム、オリジナルジーンズなど、ファンやサポーターならそのチームの公式グッズを身につけて選手たちを応援したいもの。

地域リーグに属する福山シティFCの収入源のひとつが、これらのグッズの売り上げです。

元気いっぱいの中高生たちが売り場を盛り上げます。

2.スタジアムMC

会場に流れるアナウンスの声は、スムーズな試合運営に欠かせません。

当日ここにも、中高生たちが活躍する予定です。

3.入場案内

チケットを切って半券を渡したり、会場内の案内をしたり。

試合が始まってから、入場者数を確認するのもスタッフの大切な仕事です。

4.ゴミ回収

お客さんを気持ちよく迎えるため、そしてグルメブースでどうしても出てくるゴミを速やかに回収するため、中高生たちが活躍します。

スポGOMIという、ゴミ拾いにスポーツの要素を追加してチームでゴミ拾いを楽しむやり方も楽しそうですね。

これらの仕事の他にも、中高生たちがやってみたいことがあれば、どんどん挑戦してもらう予定です。

この日はまだ、どの仕事に挑戦したいかを決められなかった中高生たちですが、これから役割を決め、準備を進めていくこととなりました。

「やってみたいこと」を「一緒にやる」からこそ、フィールドスタディが意義のあるものになるのですね。

選手との交流会

ミーティングの最後は、福山シティFCの選手との交流会でした。

背番号10番の隅田航すみだ わたる)さんは、STUilyのプロジェクトマネージャーも務めています。

イケメン選手と人気の高い背番号20番の田口駿たぐち しゅん)さんが、サイン入りの名刺を中高生に渡し、写真撮影に応じてくれました。

最後に、オリジナルグッズのキーホルダーが中高生に配られました。

背番号12はサポーターナンバー。

このキーホルダーは、福山シティFCの「仲間」のあかしです。

中高生たちは当日、このキーホルダーをつけて会場へ入ります。

7月2日の試合で選手たちと中高生を応援しよう!

福山市の人口約46万人は、イングランドプレミアリーグのリヴァプールFCのあるリヴァプール市とほぼ同じです。

福山市は新幹線のぞみ号も停車し、歴史的資源が多く、産業が盛んな町でもあります。

プロスポーツチームを応援するためのポテンシャルは十分です。

スポーツチームにかかわる社会人との交流を通じ、中高生たちはまた一段と広い視野を持って、福山を元気にするためのヒントを見つけてくれることでしょう。

2023年7月2日の福山通運ローズスタジアムには、グルメブースも10店舗ほど出る予定だそうです。

入場は無料なので、試合を見るには当日直接会場に行けばよいとのこと。

Jリーグ参入を目指す福山シティFCの選手たちとその試合を裏から支える中高生を会場で応援する、熱い一日を過ごしてみませんか。

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