【新型コロナ】神奈川の感染者、4週連続増 定点当たり5.03人

 新型コロナウイルス感染症を巡り、県は15日、県内約380カ所の定点医療機関で報告された感染者数を公表した。5~11日までの1週間で、1医療機関当たりの平均患者数は5.03人となり、前週に比べて0.65人増加した。5月8日の5類移行後、前週比で増加するのは4週連続。

 報告された患者数は県内全体で1817人だった。医療機関当たりの報告数は、横浜市で4.76人、川崎市で6.21人、相模原市で4.21人、政令市を除く県域全体で5.02人。県衛生研究所の担当者は「政令市を除く県域でも増えており、県内全域で増加の傾向にある。年代別では10代や40代、50代が多い」と指摘している。

 一方、14日時点の入院者数は540人(前週比60人増)で、このうち重症者は14人(同増減なし)。確保病床の使用率は12.22%で、このうち重症用病床は5.50%だった。

 5類移行に伴い、感染者数の全数把握は廃止され、定点医療機関から報告される感染者数を県がまとめて週1回、公表することになった。

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