長崎・島原市水脈 調査費約1千万円 補正予算に計上

 長崎県島原市は15日、22日開会予定の定例市議会に提出する総額6億7千万円の本年度一般会計補正予算案など計18件(議案13、報告5)を発表した。補正予算案では、同市杉谷地区で日量千トン規模の水脈が見つかったことを受け、水量や水質の調査費約1千万円を盛り込んだ。
 市によると、水脈が確認されたのは同市宇土町の杉谷運動広場(約1.5ヘクタール)とその周辺。調査は、県が昨年度新設した「半導体・医療関連企業誘致可能性調査事業費」の本年度分の補助を受け半額が県費負担となる。市は年内にも、水脈の限界揚水量や水質などを本格調査する予定。
 古川隆三郎市長は15日の議案発表会見で「島原は水の都と言われてきたが、これまでは飲み水など生活用水としての水の都だった。質の高い工業用水をアピールし、人口減少に歯止めをかける半導体関連企業などを誘致する受け皿にしたい」と説明。今後、具体的な立地希望があった際の対応については「(水脈のある杉谷運動広場周辺への)アクセス道路乗り入れを計画に乗せたい」と述べた。


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