日韓・日韓米の協力がこれ程重要な時ない 総理

 岸田文雄総理は15日、訪日中の趙太庸(チョ・テヨン)韓国国家安保室長の表敬を受けた際「現下の戦略環境に鑑み、日韓、日韓米の協力がこれ程重要な時はない」との認識を伝えた。

 岸田総理は「G7広島サミットの機会に尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との間で、グローバルな課題について連携強化していく重要性について一致したとおり、日韓間で地域・国際社会でよく連携したい」旨を伝えた。

 また「今年3月以降の一連の首脳会談の実施は日韓関係進展を如実に表すもの」とし「引き続き国家安全保障当局間を含め、日韓・日韓米の協力を緊密に進めてほしい」との考えを伝えた。

 また、同日、米国のジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官の表敬を受けた岸田総理は北朝鮮への対応、中国をめぐる諸課題への対応、ウクライナ情勢を含む地域情勢について意見交換を行い、日米同盟の一層の強化へ引き続きの尽力を期待する旨を伝えた。サリバン補佐官からも国際社会が直面するあらゆる課題について引き続き日米で連携していく旨が示された。

 北朝鮮を巡っては15日午後7時24分頃と36分頃に西岸付近から2発の弾道ミサイルを発射。最初の1発は11分後に石川県舳倉島(へぐらじま)の北北西約250キロメートルの日本海、我が国のEEZ(排他的経済水域)内に落下したと推定されている。

 2発目も11分後に石川県舳倉島の北北西約250キロメートルの日本海、我が国EEZ内に落下したものと推定されている。「ミサイルは変則軌道で飛翔した可能性がある」(松野博一官房長官)。日本政府は北京の大使館ルートを通して北朝鮮に厳重抗議した。(編集担当:森高龍二)

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