亡き人を思い…祈りささげる 日光市の中禅寺湖で「地蔵流し」

 日光市の中禅寺湖で18日、先祖や不慮の事故などで命を落とした人たちに祈りをささげる「地蔵流し」が行われました。

 「地蔵流し」は、先祖や奥日光の湖や山で不慮の死を遂げた人たちを供養する行事で大正時代から始まりました。

 観音菩薩の縁日にあたる6月18日に毎年行われます。

 新型コロナの影響で、2020年から関係者のみの参加が続いていましたが、2023年は4年ぶりに一般の参列者が招かれました。

 中禅寺の立木観音堂で法要を行った後、約250人の参列者は、遊覧船に乗り込み中禅寺湖へ出発します。

 参列した人たちは、それぞれの思いを胸に地蔵菩薩が描かれたお札を1枚1枚丁寧に湖に流していきました。

 なかには花を投げ入れる人や中禅寺湖に向かって手を合わせる人もいて、静かに祈りを捧げていました。

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