「危険運転致死罪」の適用を 遺族らが署名活動

 今年(2023年)2月、宇都宮市の国道で時速160キロで乗用車を走行させてバイクに追突し男性を死亡させたとする罪に問われている男の裁判を巡って、遺族が18日、より罪が重い危険運転致死の罪に問うことへの変更を検察に求めるため、署名活動を行いました。

 署名活動は宇都宮市のバンバ市民広場で行われ、追突事故で亡くなった佐々木一匡さん(当時63歳)の妻の多恵子さんや支援者らが協力を呼びかけました。

 起訴状などによりますと、この事故は、今年2月14日の夜、宇都宮市下栗町の新4号国道で石田颯汰被告20歳が運転していた乗用車が時速160キロを超える速度で前を走る佐々木さんのバイクに追突し死亡させたとしています。

 石田被告を過失運転致死の罪に問う裁判は行われていますが、法定速度が時速60キロの場所で100キロ以上も速度が超えていたとされることについて、多恵子さんは先月(5月)、宇都宮地方検察庁に、より罪が重い「危険運転致死罪」の適用を求める要請を行いました。

 多恵子さんが6月1日から始めたオンライン署名には、現在までに4万を超える署名が集まっていて意見書などとと合わせて6月末に宇都宮地方検察庁に提出する予定だということです。

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