【DeNA】交流戦初V持ち越しもファン大興奮 「W杯見ているようだった」 リーグ制覇、日本一へスタンド沸く

盛り上がる観客=横浜市中区の横浜スタジアム

 プロ野球の日本生命セ・パ交流戦で19日、横浜DeNAベイスターズは3─4で競り負け、球団史上初の優勝は持ち越しとなった。ただ、本拠地の横浜スタジアム(横浜市中区)のスタンドを青く染めたファンは堂々たる戦いぶりに、1998年以来のセ・リーグ制覇、その先にある日本一への思いを強くした。

 主将の一振りにスタンドのボルテージは最高潮に達した。七回、佐野恵太選手(28)が勝ち越しの一打を放ったが、チームは延長戦で敗れた。横浜市中区の会社員髙田博之さん(55)は「選手が重圧を感じて、いつも通りのプレーができなかった。これを糧に、再開するリーグ戦で頑張ってほしい」と期待を寄せた。

 この日は雨天中止となった15日の振り替え試合にもかかわらず、3万2056人が詰めかけた。2年ぶりに“ハマスタ”に足を運んだ団体職員の津田佳典さん(39)は「コロナで外出を控えていたが盛り上がり方が違う。ワールドカップを見ているような興奮を覚えた」とうなずく。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で牧秀悟選手(25)のファンになった米国出身のアンドリュー・タッカーさん(29)は「牧は最高の打者だし、チームも面白い」と表情を崩した。

© 株式会社神奈川新聞社