神奈川県営水道、24年秋に料金引き上げへ「施設整備に1兆円必要」

 神奈川県企業庁の高澤幸夫企業庁長は20日、県営水道の料金引き上げに関する条例改正案を2024年の県議会第1回定例会に提出する方針を明らかにした。老朽化した水道管の更新や、大規模地震などに備える施設整備に約1兆円が必要になることなどを理由に挙げた。条例改正案が可決されれば、周知期間を経て24年秋に値上げを実施する見通し。

 同日の県議会本会議で、自民党の原聡祐氏の代表質問に答えた。県営水道の水道料金引き上げは2006年以来。値上げ幅は今後、有識者らでつくる県営水道事業審議会で議論する。

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