コミュニティー・シールド、キックオフ時間の変更が決定

写真:“聖地”で開催されるコミュニティ・シールドのキックオフ時間が変更に ©Getty Images

イングランドサッカー協会(The FA)は、8月6日(日)にウェンブリー・スタジアムでの開催が予定されているコミュニティー・シールドについて、キックオフ時間を変更することをThe FAの公式サイト上で発表した。

コミュニティー・シールドはプレミアリーグ王者とFAカップ王者の間で争われる試合だが、2022-23シーズンはマンチェスター・シティが両大会を制したため、プレミアリーグ2位のアーセナルが繰り上がりで出場し、マンチェスター・シティとアーセナルの間で争われる。

The FAが最初に発表したキックオフ時刻は17時30分だったが、そこから90分間繰り上げられて16時キックオフに変更され、放送局や地方自治体、警察、そして両クラブとの間で合意がなされたという。

イギリスのウェブメディア『フットボール・ロンドン』によると、この時間変更はサポーターから不満の声が噴出していたことが原因だという。

従来の17時半キックオフの場合、特にマンチェスターからロンドンへとこの試合の観戦に訪れるファンにとっては、試合後に運行される鉄道の本数が限られて帰宅が難しくなる可能性が高かった。

日曜日の夜にウェンブリー・スタジアムから帰宅するのに手間取り、翌日からの仕事に支障が出るのは好ましくないと考えるファンは多く、両チームのサポーターが試合観戦をボイコットする可能性も取りざたされていた。実際、いくつかのサポーターグループは抗議の意思を表すため試合観戦しない意向を示していたという。

The FAは公式サイト上で「キックオフ時間を繰り上げるという決断は、試合後にマンチェスターに戻らなければならないマンチェスター・シティのファンの方々が抱える交通手段の問題を十分に考慮したうえで下された」と説明している。

試合観戦拒否の意向を示したサポーターグループが今後、その決断を翻すかどうかは分からないが、この時間変更によって多くのファンの不安が軽減されるとみて間違いないだろう。

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