コースに出たときに強みとなる練習場での30cm 岸部華子

「練習場とコースの差を埋めたい人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーFさんの悩み】
「前日の練習場では良かったのに、いざコースに出ると別人のようにミスばかり…。確実に実戦につながるための練習法を教えてください」

【岸部華子のレスキュー回答】
練習場とコースでのいちばんの違いは、同じクラブで繰り返し何度もボールを打てるかと、一発勝負かとの違いといえます。コースではドライバー、フェアウェイウッド、アイアンと異なるクラブを順に使用しますが、練習場は成功するまで何度も繰り返し打つことができます。裏を返せば、どれだけ練習場と同じ状況でショットが打てるかを考えることが、結果につながる近道となるわけです。

1. 一球ごとにクラブを替える

仮にミスをした場合はリカバリーショットまで再現してみよう(撮影/中野義昌)

効果的な練習法としてお勧めなメニューが、一球ごとにクラブを替える方法です。18ホールのコースを想定し、ティアップしてドライバーを打ったあと、計算した残り距離に合わせたアイアン→アプローチと、シミュレーションしながら打っていきます。

2. 決まりごとをつくって固める

練習場の柱を使ってターゲットを決めてショット前のルーティンから再現(撮影/中野義昌)

逆にコースへ出たときは、練習場のような状態をつくれるかがカギ。プレショットルーティンやスイング時の決まりごとをつくることで、技術的にも精神的にも強みとなります。練習場では決まりごとを本番でも行えるように固めることが重要です。

3. 始動のヘッド移動に重点を置く

30㎝以降は意識しなくても「自然とインに入る」が正解(撮影/中野義昌)

特にスライスに悩む人は、始動時に30㎝だけ飛球後方線上にヘッドを真っすぐ動かすようにしましょう。始動はインパクトの予行演習と考え、始動でストレートに動かせれば、インパクト時もフェースが開かずにボールをとらえることができます。

【今回のまとめ】ボールを打つことだけに集中しすぎない

顔を傾けてしまうと体の軸ブレにつながるのでNG(撮影/中野義昌)

一球ごとに番手を変える。
決まりごとをつくって固める。
始動のヘッドの動きに重点を置く。

取材協力/クラブハウス

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