エンゼルス・ミナシアンGM 今季途中の大谷放出の可能性を否定

日本時間6月21日、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは現時点のチーム成績を考慮し、大谷翔平をトレード・デッドラインまでに放出する可能性が低いことを明らかにした。エンゼルスは現在、41勝34敗でアメリカン・リーグのワイルドカード圏内に入っており、2014年以来9年ぶりとなるポストシーズン進出を十分に狙える状況。大谷は今季終了後にフリーエージェント(FA)となるが、大谷入団後初めてポストシーズンに進出するチャンスがあるなかで、エンゼルスが大谷放出という選択をする可能性は低そうだ。

ミナシアンGMは「誰もが我々のプレーを見たり、順位表における我々の位置を見たりしていると思う。前にも言ったことがあるが、もう一度言っておこう。我々は彼のことが好きだし、長くこのチームにいてほしいと思っている」とコメント。「我々の位置を考えれば、(大谷をトレードしないのは)一目瞭然だ」と大谷をトレードで放出する可能性を否定した。

大谷はフィールドの内外で球団に大きな価値をもたらす存在であり、当初からエンゼルスが大谷をトレードで放出する可能性は低いとみられていた。予想通りの展開となっているわけだが、エンゼルスが大谷をシーズン終了までキープし続けることは、ドラフトの補償指名権1つと引き換えに大谷を失う可能性があることを意味する。大谷をトレードすれば、見返りとして莫大な対価を得られるのは確実だが、大谷とともにポストシーズンを戦える可能性がある以上、エンゼルスには大谷放出の選択肢はない。

今季終了までエンゼルスでプレーすることが濃厚となった大谷は、FA市場で史上最大の契約を手にすることが確実視されている。来季もエンゼルスのユニフォームを着ているのか、それとも別のユニフォームに袖を通すのか。「大谷争奪戦」はシーズンオフまで持ち越しということになりそうだ。

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