Bリーグ・横浜BCの河村勇輝選手、来シーズンそしてW杯への挑戦を語る――子どもたちとファンにバスケで夢を届けたい!

日本男子プロバスケットボールリーグ・B.LEAGUE(Bリーグ)の2022-23シーズンMVPと新人賞の、史上初ダブル受賞を果たした横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)の河村勇輝選手、同チームのキング開選手、松崎裕樹選手の3選手が、小学生低学年/高学年を対象にしたバスケットボール教室「バスケットボールにふれてみよう!ビーコルクリニック!」を開催した。

スペシャルコーチとなった3選手は、それぞれユニフォームに「ユウキ」「かい」「ザキ」と書いた名札シールをつけ「今日は『ユウキ』と呼んでください。よろしくお願いします!」(河村選手)と、それぞれあいさつすると、3チームに分かれて基礎練習からスタート。河村選手(ユウキコーチ)は「パワーポジション」、キング選手(かいコーチ)は「ドリブル」、松崎選手(ザキコーチ)は「シュート」を担当した。

河村選手は「体を落として前を向こう!」「お、うまい。いいね! いいね!」と、時に子どもたちの頭をなでながら指導し「パワーポジションで大事なこと=ドリブルだけでなくディフェンスにも使える力強さ」を子どもたちに伝えた。

キング選手は「強く大きく小さく…いろんなドリブルをしよう!」「ミスしてもいいよ!」「喉が乾いたらドリンクを飲んでね」と声がけしながら指導し、「顔を上げてドリブルすることの大切さ」を伝授。

そして、松崎選手は「シュートで大事なこと=タイミングとステップ」を伝えるため、「バックボートを狙って!」「よしよしっ!」と時に手をたたきながら熱く指導した。

その後、子どもたちVS3選手によるミニゲームが行なわれ、子どもたちは基礎練習で教わったことをコートで実践。選手たちのディフェンスをかわし、鮮やかにシュートを決める子も。試合中は「ナイスパス!」(河村選手)、「頑張ったね!」(キング選手)、「うまいっ!」(松崎選手)と子どもたちのプレーを称えながらも、河村選手は子どもたちをくすぐってディフェンスしたりと、和気あいあいムード。だが、次第に子どもたちのペースに巻き込まれ、河村選手は簡単なシュートを外したりする場面も。その後、3ポイントを決めると会場は「おーっ!」と歓声に包まれた。

それから、全員参加のじゃんけん大会ではキング選手が顔芸を披露したり、選手たちによるお見送りでは、握手やハイタッチをしながら「どうしたら試合で緊張しないようになれる?」と選手に質問をする子も。河村選手は「緊張することは当たり前だし、それだけ頑張ってると自分で自覚すればいいんだよ。ゆっくり深呼吸しながらね」と、しっかりとその子の目を見つめて答えた。

イベントを終えた後に行われた取材では、河村選手は「僕自身もすごく楽しかった。一緒にバスケットをする楽しさ…この気持ちを大事にしたいです。プロバスケットボール選手はバスケットを伝えるのも仕事の一つ。僕のバスケットを見て子どもたちに夢を与えて、いろんなことにやる気を出してもらえればうれしい」、キング選手は「僕が昔こういうイベントでいろいろ教わったことを思い出しました。頭をなでてもらったことも、とてもうれしくて覚えています。(子どもたちには)チャレンジすることを恐れず、成長してほしい」、松崎選手は「ちょっと難しいな、と思うことに挑戦してもらって『何か』を得てもらいたいと思い、今日の内容を考えました。来シーズンにしっかり活躍して子どもたちに『こうなりたい』と思ってもらえたら」と語り、バスケットが大好きな子どもたちへメッセージを送った。

このイベントの数日後、河村勇輝選手は2023-24シーズン以降3年契約で横浜BCに所属することを発表。その会見で、河村選手は「2022-23シーズンを、とても悔しい気持ちで終えました。この悔しさをバネに試合に臨めるチームは横浜BCしかありませんでした。来シーズンはまずは中地区で優勝し、チャンピオンシップ(の試合会場)をホームに持ってきたいです。そして例えば家族の会話の中でチームの名前が出るように、もっと横浜に根ざしたチームになれればと思います」と述べた。

チームを選んだ理由を、さらに聞かれると「決め手の一つは横浜の街が好きなこと。熱いブースターの皆さんと一緒にまだまだバスケットをしたい、という気持ちと、苦しい時にともに戦った仲間と挑戦を続けて、素晴らしい景色を見たい…と思ったからです。横浜BCはこれから変わっていくチーム。その一員でいたいです。誰からも『ビッグクラブ』と呼んでもらえるチームにしたい」コメント。自分とチームの未来を真っすぐ見つめながら胸を張った。

また、NBAなど海外への挑戦にも意欲を見せ、「海外リーグでやってみたい気持ちは常に持っています。でもまずは横浜BCを日本一にしたい」と話し、横浜ビー・コルセアーズ代表取締役の白井英介氏は「河村選手の夢は認識しています。その意向を尊重して本人と調整していきたいです」と話した。

8月に沖縄などで開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の日本代表候補入りした河村選手。MVP受賞の場で、河村選手は「これからの日本のバスケット界を盛り上げる使命を授かった」と口にしていた。ワールドカップについては「トライアウトや合宿でアピールして、もし日本代表としてメンバー入りできれば、歴史を変えられるような選手になりたいです。最大限自分ができることをして、ワールドカップで結果を出し、2024年のパリオリンピック出場を目指したい」と、自分が果たすべき「使命」を全うしようとする未来を見据えていた。

「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」、Bリーグの新シーズン…日本男子バスケの盛り上がりは、これからまだまだ続いていく。

【放送・配信情報】

「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」

【地上波】

日本テレビ系
8月25日 放送時間未定「日本×ドイツ」

■テレビ朝日系
8月27日 放送時間未定「日本×フィンランド」
8月29日 放送時間未定「日本×オーストラリア」

【配信】

■DAZN
https://www.dazn.com/ja-JP/home
全試合配信予定。


「バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023」

【地上波】

日本テレビ系
7月8日 午後3:00~5:00(最大延長~5:10)「日本×台湾」
8月17日 午後7:00~終了時間未定「日本×フランス」
8月19日 午後3:00~5:00(最大延長~5:10)「日本×スロベニア」

■テレビ朝日系
7月9日 午後1:55~3:50(最大延長~4:05)「日本×台湾」
8月15日 午後6:50~終了時間未定「日本×アンゴラ」 ※一部地域を除く

※同日にはTVerでも配信あり。


「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23」

【配信】

バスケットLIVE
https://basketball.mb.softbank.jp/

バスケットLIVE for Prime Video
https://www.amazon.co.jp/gp/video/storefront?benefitId=basketlivejp&ref

※一部のみ見逃し配信実施中。同チャンネルではBリーグ2022-23シーズン リーグ戦ほか、AKATSUKI JAPAN男子日本代表戦などもお届け。

Hulu
https://www.hulu.jp/b-league

※見逃し配信実施中(6月27日まで)。

【CS放送】

J SPORTS 3
6月22日 深夜1:30~4:00
準決勝・第1戦「琉球ゴールデンキングスVS横浜ビー・コルセアーズ」

6月25日 深夜1:30~4:00
準決勝・第2戦「琉球ゴールデンキングスVS横浜ビー・コルセアーズ」

※番組変更の可能性あり。


「B.LEAGUE AWARD SHOW 2022-23」

【配信】

■Bリーグ公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@BLEAGUE
※現在配信中。同チャンネルでは2022-23シーズンのハイライトなども配信。

撮影/編集部
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