万博入場料「見どころ満載で妥当」経団連会長

 日本経済団体連合会の十倉雅和会長は20日までの記者会見で大阪・関西万博の入場料が大人7500円とされていることについて「複数の券種が用意されており、価格に見合うものと思っている」とパビリオンやイベントなど「見どころ満載」として妥当との認識を示した。

 十倉会長は「入場者数の平準化の観点から平日や開催期間前半は価格を抑えている。特に、未来を担う子どもたちの入場料は大人の約4分の1と低く設定されており、多くの方にお越しいただきたい」と語った。

 自動車運転業務などの働き手に労働時間上限規制が適用されることになる来年4月からの課題解決に向けては「処遇改善を図り、当該業界の採用競争力を強化することが不可欠。物流はデジタル化などによる技術革新や共同配送などで効率化できることもある。まずデジタルトランスフォーメーション(DX)で生産性を向上させることが必要で、経団連は規制改革や物流標準化を通じて、こうした動きを後押ししていく」とした。

 また少子化対策の財源について「税を含めた財源のベストミックスに向け、中長期的な視点に立った一層の検討が不可欠」と消費税を含めた財源確保を視野に入れるようこれまでの考えを改めて示した。また児童手当に所得制限を撤廃することには「極めて厳しい財源の中で、賛同しかねる」と苦言を呈した。(編集担当:森高龍二)

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