シュヴァインシュタイガー氏、母国の代表監督を痛烈批判

写真:ドイツ代表の体たらくぶりに喝を入れたシュヴァインシュタイガー氏 ©Getty Images

かつてドイツ代表やバイエルンなどで活躍したバスティアン・シュヴァインシュタイガー氏が、ドイツ代表のハンジ・フリック監督の責任を追及した。ドイツ『スカイ』電子版が伝えている。

ドイツ代表は昨年のカタール・ワールドカップで日本に逆転負けを喫するなど低調なパフォーマンスを演じ、まさかのグループステージ敗退を喫した。

来年に行われるEURO2024のホスト国となっているため、同大会予選へは不参加となり、現在は国際親善試合でチーム強化を図っているが、3月と6月に行った5試合でわずか1勝と不振にあえいでいる。

特に6月シリーズは3試合を戦ったが、ウクライナに3-3と引き分けた後、ポーランドには0-1で敗れ、コロンビア戦は0-2に終わり対ドイツ戦初勝利を献上した。

シュヴァインシュタイガー氏はこの結果を受け、「チームに戦術が浸透していない。この3試合で喫した6失点が、それを明確に物語っている」と断罪。特にフリック監督が3バックの布陣で戦術的な試行錯誤を続け、多くのメンバーをローテーションさせたことについて「残念ながら、チームとしての特別なスピリットが育まれなかった」と批判した。

2024年6月14日に開幕するEURO2024に向け、シュヴァインシュタイガー氏は「ボールに対してもっと強烈なプレスをかけ、守備を改善させる必要がある。そうすればチームとしての安定感は高まる」と提言しているが、「それでもEURO2024でタイトルを獲得するのは難しいだろう」と断言。

一方で「ドイツのために戦い、すべてを捧げるようなチームを作り上げることは可能だ」と語り、「この先、どこまで行けるか。ひとまず見守りたい」とした。

ドイツは9月の国際Aマッチデーでは日本代表と対戦することが決まっている。カタールW杯で敗れた相手への“リベンジマッチ”となるが、ここでふがいないパフォーマンスを見せるようだと、現状でも批判を浴びているフリック監督の去就にも影響が出てくるかもしれない。

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