七飯町など約2000haで影響 農業用水供給停止 水稲への影響懸念

道南の七飯町にある北電の水力発電所の設備が故障しおよそ2000ヘクタールでかんがい用水の供給が停止しました。北電によりますと復旧のめどはたっていないということで稲の生育への影響が懸念されています。北電はかんがい用水を供給する配管が損傷し、17日から七飯町と北斗市、函館市で水の供給を停止したとおととい発表しました。この発電所からのかんがい用水を利用するおよそ2000ヘクタールの水田ではブランド米「ふっくりんこ」などを栽培していて、農家およそ300戸に影響がでています。農家「本来は十分な水が来るはずなんだけれど。こんなの初めて」。函館開発建設部などはきのうから川から水をくみ上げ、用水路へ流すなどの対応にあたっています。道は道開発局や北電などとともに対策本部を立ち上げ、きょう北斗市で対策会議を開きました。北電山田部長「皆様に多大なご迷惑・ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」。会議では北電による現状報告のほか、今後の水の確保策などについて話し合いました。北電は別ルートでの農業用水の供給を準備しています。

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