ドルトムント本拠地、スタグルの充実化に向け改装を実施

写真:改修が決まったジグナル・イドゥナ・パルク ©Getty Images

ドルトムントが、1000万ユーロ(約15億7120万円)以上をかけて本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクの改修工事を実施するという。ドイツ『スカイ』電子版が伝えている。

ジグナル・イドゥナ・パルクは8万1365人を収容する巨大スタジアムで、これはヨーロッパのスタジアムの収容人数ランキングで6位に入るほどの数字。スタンドを埋め尽くす熱狂的なサポーターによる応援風景は圧巻だが、その巨大さゆえにケータリングサービスの管理には常に課題がつきまとい、未解決のまま現在に至っている。

この問題を解決すべく、ドルトムントは大規模な投資によるスタジアムの改修を決断。スタジアムグルメの店舗に長蛇の列ができる状況を改善すべく、西側スタンドに地上4階、地下1階構造、延床面積500平方メートルに及ぶセントラルキッチンと冷蔵倉庫を増築する予定だという。

ドルトムントのクラブ組織委員長を務めるクリスティアン・ホッケンヨス氏は「この増築によってジグナル・イドゥナ・パルクのケータリングサービスの管理システムは最新鋭のものになり、増大が続く来場者の要求に応えられるようになるだろう」と説明している。

また、ケータリングサービスへの投資に加え、スタジアムの屋根の梁の改修や新たに播種した芝生の養生も計画しており、これらの改修工事全体の費用が1000万ユーロ以上になるという。

ドイツでは来年6月から7月にかけてEURO2024が開催され、ジグナル・イドゥナ・パルクも試合会場になっている(大会期間中の会場名は「ヴェストファーレン・シュタディオン)。ドルトムントとしては同大会までに改修工事を終えたいと考えているようで、ホッケンヨス氏は「2024年4月にはすべての改修工事を完了させたいと考えている」と語っている。

なお、屋根の改修は秋までに終わらせる予定で、この改修工事に伴い、トレーニング施設への投資計画は当面、延期されることになるという。

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