【宝塚記念】武豊「勝ったかなと思ったけど…」レース後ジョッキーコメント

25日、阪神競馬場で行われた上半期のグランプリ・宝塚記念(G1・芝2200m)は、単勝1.3倍圧倒的支持を集めたイクイノックスが快勝。大外から全馬まとめて差し切る、着差以上の勝ちっぷりを見せた。

宝塚記念、レース後ジョッキーコメント
1着 イクイノックス
C.ルメール騎手
「安心しましたね。特に宝塚記念はすごい難しいレースですね。昔からチャンピオンホースが勝つことが出来なかったので、だから今日イクイノックスで勝つことが出来て本当に嬉しいです。改めて彼は自分の強さを見せました。良かったです。残念ながら良いポジションを取れなかったですし、スタンド前でペースは速かったので、前の方には行けなかった。ずっと冷静に競馬をして、3・4コーナーまで我慢して、その後は素晴らしい脚を使ってくれました。大外の馬場は良かったですね。皆さん今日本当にありがとうございます。また応援してください」

2着 スルーセブンシーズ
池添謙一騎手
「返し馬の時から具合の良さは感じていました。ゲート裏でも良い雰囲気で一発あると思っていました。4コーナーの手応えは抜群でしたしたが、直線で切り替えたところだけ悔いが残ります。ドリームジャーニーの子供で勝ちたかったですね」

鮫島駿「一気に抜かれた」

2023宝塚記念 レース写真

3着 ジャスティンパレス
鮫島克駿騎手
「道中は前を深追いせず、イクイノックスを確認しながら進めました。直線では一気に抜かれましたが、最後は差を詰めてくれました」

4着 ジェラルディーナ
武豊騎手
「後方からの競馬は想定していました。3コーナーからハミを取ったので、無理に抑えずにポジションを上げていきました。直線に向いて勝ったかなと思ったけど、あそこでもう少し離したかったです」

5着 ディープボンド
和田竜二騎手
「全体的にペースが流れて、ついていくのが大変でしたがしぶとく頑張ってくれました。難しい馬場の中、力は出し切ってくれました」

レース結果、詳細は下記のとおり。

6月25日、阪神11Rで行われた第64回宝塚記念(3歳上オープン・G1・芝2200m・1着賞金=2億2000万円)は、C.ルメール騎乗の1番人気、イクイノックス(牡4・美浦・木村哲也)が快勝して現役最強を証明した。勝ちタイムは2分11秒2(良)。

2着に10番人気のスルーセブンシーズ(牝5・美浦・尾関知人)、3着に2番人気のジャスティンパレス(牡4・栗東・杉山晴紀)が入った。

G1を4連勝

2023宝塚記念・イクイノックスとC.ルメール騎手 (C)Yushi Machida

ドバイからの帰国後、国内初戦となったイクイノックスが現役最強を証明した。昨年の天皇賞・秋からこの勝利でG1を4連勝。「ロンジンワールドベストホースランキング」では世界ランク一位をキープしているが、初の関西遠征、帰国後初戦ということで死角があるのでは思われた。しかし、その不安視をあっさりと払拭し、見事な勝ちっぷりだった。レース前半はまさかの後方2番手を追走。場内はややどよめいたが、鞍上は慌てることなく3コーナー付近から大外に持ち出して進出を開始した。直線でも大外から差し脚を伸ばして力強くライバルを交わしていき、栄光のゴールへ飛び込んだ。見事な手綱さばきで勝利に導いたC.ルメール騎手は、「今日は改めてイクイノックスの強さを見せることが出来ました。秋も彼とのコンビで大きなレースを勝ちたいと思います」と、喜びの声を届けた。

宝塚記念を勝ったイクイノックスは、父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母の父キングヘイローという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)シルクレーシング。通算成績は8戦6勝。重賞は2021年東京スポーツ杯2歳ステークス(G2)、22年天皇賞・秋(G1)、有馬記念(G1)、23年ドバイシーマクラシック(G1)に次いで5勝目。鞍上のC.ルメール騎手は同レース2勝目、管理する木村哲也調教師は初勝利。

【全着順】
1着 イクイノックス C.ルメール
2着 スルーセブンシーズ 池添謙一
3着 ジャスティンパレス 鮫島克駿
4着 ジェラルディーナ 武豊
5着 ディープボンド 和田竜二
6着 プラダリア 菱田裕二
7着 ボッケリーニ 浜中俊
8着 ヴェラアズール 松山弘平
9着 ジオグリフ 岩田望来
10着 ドゥラエレーデ 幸英明
11着 アスクビクターモア 横山武史
12着 ブレークアップ 川田将雅
13着 ダノンザキッド 北村友一
14着 モズベッロ 角田大河
15着 ユニコーンライオン 坂井瑠星
16着 カラテ 菅原明良
17着 ライラック M.デムーロ

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