昨季16勝のマノア ルーキーリーグ初登板は3回途中10安打11失点

メジャー2年目の昨季、16勝7敗、防御率2.24の好成績を残してサイ・ヤング賞投票で3位に入り、今季は開幕投手も任されたアレック・マノア(ブルージェイズ)だが、不振が続いたため、現在はフロリダにある球団施設での再調整を強いられている。日本時間6月28日、マノアはメジャー昇格前にも経験がなかったルーキーリーグで初登板。注目された実戦復帰初戦は、3イニングを投げ切ることができず、2本塁打を含む被安打10、奪三振3、与四球2、失点11という衝撃的な結果となってしまった。

今回の登板は再調整のプロセスの一部であり、3回途中11失点という衝撃的な結果を額面通りに受け取る必要はない。ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督もそのあたりの事情は十分に理解しており、「ストライクを投げること、デリバリーやテンポ、球速といった我々が気にしていた部分はすべてポジティブな内容だった。それ以外の部分は大目に見てほしい。今日のことを無視するわけにはいかないが、彼の努力については非常に満足している。結果はさておき、正しい方向に向かっていると思うよ」と一定の評価を与えた。

今季のマノアは大活躍した昨季から一転、13試合に先発して58イニングを投げ、1勝7敗、防御率6.36と低迷。ブルージェイズ首脳陣は6月上旬にマノアをルーキーリーグで再調整させることを決断した。打たれることを恐れ、完璧な投球をしようとするあまり、ストライクゾーンのきわどい部分ばかりを狙うような投球も目立ち、与四球率は昨季の2.33から今季は6.52と大幅に悪化。ブルージェイズ首脳陣は投げているボールの質の向上ももちろんのこと、完全復活のためにはメンタル面の改善も必要だと考えているようだ。

次回はルーキーリーグ、もしくはマイナーA級での登板となる見込みだが、メジャー再昇格までにはかなりの時間を要することになるだろう。25歳の若きエースは再調整のプロセスを経て、メジャーのマウンドに返り咲くことができるのか。今後の動向を見守りたい。

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