松本穂香×堤真一でサスペンスフル・コメディー「ミワさんなりすます」が実写化

NHK総合では、今秋に松本穂香と堤真一が共演する夜ドラ「ミワさんなりすます」(月~木曜午後10:45、開始日未定)を放送する。

「ミワさんなりすます」は、青木U平氏の同名コミックを原作とした衝撃の“なりすまし”ストーリー。映画の知識だけが取りえの久保田ミワ(松本)は、まさかの出来事をきっかけに“推し”の大俳優の下で、家政婦として働くことになってしまう。なりすましがいけないのは分かっているが、“推し”の近くで働き続けたい――。ミワは襲い来るいくつもの身バレの危機を乗り切れるのか? ミワと“推し”の結末は? 主人公が「なりたい自分」と「本当の自分」のはざまで揺れるサスペンスフル・コメディーだ。脚本は、「おっさんずラブ」シリーズや「unknown」(ともにテレビ朝日系)などで知られる徳尾浩司氏が手掛ける。

とにかく映画が大好きなフリーター・ミワは、映画愛が強すぎてアルバイト先のDVDレンタルショップをクビになる。ふとしたことから、敬愛する俳優・八海崇(堤)が自宅で家政婦を募集していることを知ると、好奇心を抑えきれず八海邸に偵察へ。すると、まさかの偶然で、ミワは八海のマネジャーに八海邸の新人家政婦と間違えられる。“推し”と同じ空気が吸えるという誘惑に負けて人違いと言い出せず、その日から“スーパー家政婦”になりすまして八海邸で働くことになる。「すぐにバレるに決まってる」とビクビクしながらも、“神”とあがめる八海と言葉を交わせる職場で、夢のような“圧倒的ロマンス”に身を焦がすミワ。垣間見える八海の素顔の尊さに、ますます夢中になっていく。度重なる身バレの危機をなんとか乗り切っていたものの、ある日ついに、ミワがなりすました当の本人・美羽さくらが姿を現す。

松本が演じるミワは、映画マニアの29歳フリーター。年間鑑賞数は1000本以上と人生の大半を映画鑑賞に捧げてきた。中でも国際的俳優である八海の熱狂的ファンだ。自己肯定感が低かったが、映画への純粋な愛と誠実さで、八海と唯一無二の関係性を築いていく。

松本は「傍(はた)から見ると一見地味でとっつきにくさを感じるミワさんですが、そこに秘められた愛情深さがとても魅力的な人物です。私は人が何かに夢中でのめり込む姿が好きです。恥ずかしいとか痛いとかではなく、キラキラしていて好きです。“推し”という言葉がよく使われますが、たぶんそれって、『生きがい』ということなんだろうなぁと思います。原作漫画に流れる独特のあの雰囲気をドラマでいかに表現していくのか、今から演じるのが楽しみです」と期待を持って撮影に臨む。

堤が扮(ふん)する八海は、カメラの前では圧倒的なオーラを放つ一方、プライベートは謎に包まれている日本を代表する国際的俳優。趣味は、役づくりのための精神統一を兼ねた、ボトルシップ作り。膨大な映画情報を持つ、一風変わった家政婦のミワに興味を抱く。

堤は「台本を読めば読むほど、八海は自分とは真逆の人間だなと感じます。だからこそ、興味が尽きません。八海崇は『八海崇』を演じているのか? それとも演じるまでもなく、周りが自然と『八海はスターだ』と感じてしまう俳優なのか? 台本から最初に受け取った八海の穏やかなイメージを大事にしながら、これまでさまざまな現場でご一緒させていただいた『スター』の先輩方の姿を思い描きながら、八海崇というキャラクターを作っていきたいと思います」と役柄と役づくりについて語っている。

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