クリスタル・パレスのコートジボワール代表FWウィルフリード・ザハが、イギリス出身の人気ラッパーのストームジーと共同で、イングランド9部のクロイドン・アスレティックを買収した。
ザハはコートジボワールで生まれたものの、4歳からロンドン南部のクロイドンで育った。一方、ストームジーもロンドン南部のノーベリーとザハと同じロンドン特別区出身だ。
3000人収容のクロイドン・アスレティックの本拠地メイフィールド・スタジアムの近くで生まれ育ったスターの2人は、「地元コミュニティのために正しいことをしたい」と、クリスタル・パレスの元選手ケア責任者であるダニー・ヤング氏も含むコンソーシアムへの参加を決断。地元クラブへの投資を行うことになった。
同クラブは今回の買収決定を受け、以下の声明を発表している。
「このコンソーシアムは、彼らが幼少期を過ごした故郷のフットボールクラブを所有し、運営し、発展させることになります」
「買収完了には立法と統治の手続きが必要ですが、3つのコンソーシアムのメンバーは、自分たちにチャンスを与えてくれた自治区のコミュニティ資産の開発に興奮しています」
「彼らはコミュニティ全体をこのエキサイティングな旅に連れて行きたいと考えています」
なお、イギリス『ガーディアン』によると、2021年に若手選手のための自身のアカデミーを設立したザハは、以前から投資先の地元クラブを探していたという。
そして、クロイドンでは地元の若い選手にチャンスを与えるフットボールクラブとしての運営を念頭に、パレスやミルウォール、チャールトンといったレベルではプレーできない、一部の若手選手の受け皿を作ることを目指している。
また、以前からフットボールとのつながりが話題となっているストームジーは、ザハにとって弟のような存在であり、このプロジェクトに協力できることを楽しみにしているという。