木更津市 事業延期の駅前新庁舎 整備に向けて市場調査へ

木更津市 事業延期の駅前新庁舎 整備に向けて市場調査へ

 千葉県木更津市は現在、延期している、木更津駅周辺での市役所新庁舎の整備計画について、民間事業者の計画参入など意向を把握するために、6月29日から市場調査を行います。

 木更津市は、旧庁舎の耐震性の問題などを受け、2015年から現在まで仮庁舎で業務を続けています。

 新庁舎の整備計画は、木更津駅周辺と市内の朝日地域に建設を予定していますが、5月、駅前庁舎の事業を請け負う予定だった建設会社が辞退したため、計画が延期になりました。

 木更津市議会では6月28日、この新庁舎整備計画を審議する、特別委員会が開かれ、市が、駅前庁舎の敷地は当初の予定通り、駅西口の市営駐車場の跡地を基本的な候補地とした上で、市単独で建設事業を進めるプランに加え、賃借形式など民間活力を活用する方法も検討していることを説明しました。

 また、延期が決まってから駅前庁舎の整備事業について、これまでに3社から問い合わせがあったことを明かしたうえで、こうした民間事業者の意向を把握するために、市は29日から市場調査を実施するということです。

 一方、委員からは、計画の前提である駅前に整備する意義や、庁舎を2か所に分ける理由などを問う質問が挙がりました。

 なお、市は、8月下旬ごろまでに駅前庁舎の整備方針を固めたいとしていて、すでに事業を請け負う候補企業がある、朝日庁舎については、9月中の正式な契約締結に向け、準備を進めています。

 特別委員会の委員長は、チバテレの取材に次のように述べました。

市庁舎整備特別委員会 重城正義 委員長
「執行部(市側)と委員の話が乖離しているというのが一番の印象。これからの方向性についてもいろいろと議論をしていかなくてはいけないと感じている」

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