バルセロナ、7月から給与総額が大幅アップに

写真:クラブの財政難により、バルセロナへの帰還が果たされそうにないユムティティ ©Getty Images

財政難に苦しみ、所属選手の給与総額の削減が求められているバルセロナ。7月1日からはその給与総額が現状から5400万ユーロ(約84億9890万円)も増額するという。スペイン『アス』紙電子版が報じている。

その理由は、他のクラブに期限付き移籍していた選手の移籍期間が終了し、クラブに復帰するため。年俸が最も高額なのはレッチェに期限付き移籍していた元フランス代表DFサミュエル・ユムティティで、彼1人だけで2000万ユーロ(約31億4840万円)が増額される。

他にもトッテナムに期限付き移籍していたフランス代表DFクレマン・ラングレの年俸は1600万ユーロ(約25億1900万円)、ミランに行っていたアメリカ代表FWセルジーニョ・デストは1080万ユーロ(約17億10万円)、バレンシアでプレーしていたU-21スペイン代表MFニコ・ゴンサレスは450万ユーロ(約7億840万円)、エルチェに行っていたスペイン人FWアレックス・コジャドは270万ユーロ(約4億2510万円)、バルセロナBからバレンシアBにレンタル移籍していたブラジル人FWグスタヴォ・マイアは160万ユーロ(約2億5200万円)などとなっている。

この5400万ユーロの増額はクラブにとっては明らかな負担であり、特に高額の給与額が制定されているユムティティやラングレ、デストについては、適正価格での買い手が見つかれば売却したいと考えているのは間違いないだろう。

また、バルセロナに所属していた選手の中にもクラブが放出を希望している選手はいるのだが、スペイン代表FWフェラン・トーレス、スペイン代表FWアンス・ファティはいずれも他クラブへの移籍を拒否しており、バルセロナが望む金額を提示して正式オファーを送ったクラブも皆無となっている。

唯一、コートジボワール代表MFフランク・ケシエだけは退団を受容する構えを見せており、現在はサウジアラビアのアル・アハリが興味を示しているという。

バルセロナはマンチェスター・シティからドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンをフリートランスファーで獲得したが、今後の人員整理は難航しそうだ。

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