元首相銃撃事件から1年。宗教と“カルト”について考えるシリーズ第6弾を放送

NHK Eテレで、7月9日放送の「『こころの時代』―シリーズ 問われる宗教と“カルト”」(午前5:00)では、VOL.6「宗教リテラシーをどう高めていくのか」をおくる。

さまざまな宗教問題をテーマに、これまで5回にわたり現場・最前線で活躍する研究者・宗教者らによる徹底討論を行ってきた「こころの時代」シリーズ。最新作となる第6回では、“カルト”に陥らないための「宗教リテラシー」をいかに高めることができるのかを探っていく。

安倍晋三元首相銃撃事件から1年。元首相暗殺という衝撃的な事件は、宗教問題と絡み合い、“カルト”そして宗教のありかたを問う事態となっている。“カルト”に陥らないための鍵となるのが、成熟した宗教教育によって育まれる「宗教リテラシー」だ。国家を上げて諸宗教や倫理学の宗教教育を実施してきたドイツでは、カルト被害が少ないともいわれている。

対して、国民の7割以上が“無宗教“を自認し、宗教教育の場が少ない日本でも、カルト被害防止の観点から「宗教リテラシー」の推進が必要とされている。現実に日本でどのように「宗教リテラシー」を身につければよいのか。世界の宗教教育事業に詳しい専門家と、一線で活躍する宗教者が徹底討論を行う。

出演は、島薗進氏(宗教学者・東大名誉教授)、小原克博氏(牧師・同志社大教授)、若松英輔氏(批評家・作家)、櫻井義秀氏(脱カルト協会顧問)、井上まどか氏(宗教学・ロシア宗教)、平藤喜久子氏(宗教教育学・國学院大教授)。

さらに、今回の放送に合わせて、シリーズVOL.1~5を一挙再放送。

7日深夜1:15からは、旧統一教会問題を現場で調査してきた櫻井義秀氏、日本脱カルト協会顧問として学生の救済に尽力してきた川島堅二氏による現場報告を受け“カルト”とは何か、宗教との境界はどこにあるのか探る「VOL.1 カルトとは何か」。深夜2:15~は、カルト問題で浮上した宗教そのものの現在地と問題点を考え、宗教とは何かについて徹底討論する「VOL.2 宗教とは何か」。深夜3:15~は、宗教における性差別や“2世”問題について考える「VOL.3 宗教と家庭・性・子ども」をおくる。

そして、8日深夜1:15~は、宗教団体への法規制と憲法が保障する「信教の自由」との兼ね合いを、どのように考えたらよいのか討論する「VOL.4『信教の自由』と法規制(前編)」、深夜2:15~は「VOL.5『信教の自由』と法規制(後編)」を放送する。

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